Yasuo's Notebook

ソフトウェア開発の話題が中心の備忘録です。

SQiPシンポジウム2016併設チュートリアル

今年もソフトウェア品質シンポジウム(SQiPシンポジウム)が9月に開催されます。今年は9月14日が併設チュートリアル、9月15日、16日が本会議となっています。現在、参加申し込み受付中です。

https://www.juse.jp/sqip/symposium/form/step1/

今回は併設チュートリアルについて紹介させていただきます。プログラムは以下に掲載しています。
https://www.juse.jp/sqip/symposium/detail/tutorial/

このチュートリアルは本会議の前日に実施される半日の講義です。本会議とは個別に申し込むことも可能です。
毎年、非常に充実したプログラムでどれか1つを選ぶのが難しいという嬉しい感想をいただくのですが、今年も素晴らしい講師陣の方々によるプログラムを企画することができました。

テスト分野では、湯本さん、薮田さん、皆川さんというTPINEXTの翻訳者3人揃い踏みでテストプロセス改善を解説していただきます。また、小井土さんによるキーワード駆動テストのハンズオンも用意しています。

メトリクスについては、第一人者である野中先生による解説です。現場でメトリクスの有益さを実感できる活用方法について学んでいただきます。

プロジェクトマネジメントのテーマでは、松山さんにCCPMのテーマをお願いしました。CCPMは本シンポジウムの一般発表でも何度か取り上げられて興味がある方も多いと思いますが、実際に導入するまで至っていたない方が多いと思います。
今回松山さんは 『「これならCCPMできる」と思えるところまで解説します。”』と力強いお言葉をいただいておりますので、かなり期待大です。

ソフトウェア再利用については、ソフトウェアプロダクトラインの第一人者である林さんにお願いしました。林さんには、かなり以前に、「どこかで機会があれば派生開発など他の再利用の方法がある中でソフトウェアプロダクトラインの
位置付けをお話ししてほしい」とお話ししたことがあって、今回の機会にそれをお願いしました。こちらもとても楽しみなテーマです。

プロセス改善については、安達さんにSaPID+を活用した自律運営チームの構築について取り上げていただきます。安達さんについては、解説不要だと思いますが、プロセス改善において素晴らしい成果を挙げられているだけではなく、その方法を
手法として、広げる活動も活発に実施されています。プロセス改善に「やらされ感」がでてしまってなかなか有効な活動にならないとお悩みの方は特に受講をおすすめします。

アジャイル開発については、今年は、平鍋さんにお願いすることができました。近年、アジャイル開発は急速な広がりを見せています。今まで導入してこなかった分野や企業でも、アジャイル開発導入の検討をしているという声を聞きます。
本テーマでは、「アジャイル開発がなぜ必要なのか?」を理解した上で、導入の取り組みの中で発生する様々な障壁について、対処方法を議論します。また、ワークショップによってアジャイル開発の利点を体感していただきます。

最後のテーマは、新しい技術や手法を組織に取り入れるためのパタンランゲージである「Fearless Change」を取り上げます。講師は楽天の川口さん、高橋さんです。
このようなシンポジウムに参加すると、いろいろな取り組みを聞いて、アイデアが出てきて、「これをやってみたい!」というモチベーションが高まります。しかし、現実には「やってみたい!」だけでは、何も起こらず「実際に組織に取り入れて成果を出す」ことが必要です。
そのためには、自分一人ではなく、周りを巻き込んで、仲間を作って、組織や上司の力も活用しながら、活動していく必要があります。
併設チュートリアルでFearlessChangeを学んで、本会議で出会った良い手法を導入するという流れはとてもおすすめのコースになりますので、是非ご検討ください。

これだけ書いて、この中から1つ選べというのは酷だと思い少し反省しています。
本当に貴重な機会ですので、是非ご参加をお願いします。