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Yasuo's Notebook

ソフトウェア開発の話題が中心の備忘録です。

テスト効率化のための自習書シリーズの紹介

Visual Studio 日本チームブログの以下のポストで「テスト効率化のための自習シリーズ」という資料が公開されています。

MSDN Blogs

第1回は「Microsoft Test manager 2012 を使用した手動テストの作成と実行」ということで、テストマネジメントツールであるTest Managerの使い方について解説されています。とてもコンパクトにまとまっているので、「Test Managerって何?」という方には、どんなツールか把握するのにとても有用です。

Test MangerはMSDN Premium以上で利用可能な製品で、テストケースの設計やテストの実行を管理するためのツールです。OSSだとTest Link、商用だとHPのQuality Centerという製品が同じテストマネジメントツールにあたります。
TestLink プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP
IT品質管理、テスト管理、Quality Center Enterprise | 日本HP

私はこの3つのツールを利用した経験がありますが、Excel等のファイルでテストケース、テスト実行結果を管理するのと比較すると、いずれのツールも以下の点で有効です。

・テストケースを複数人で共有し、共同で編集することができる。
・テストケース毎の変更履歴を残せる。
・テスト対象のソフトウェアのバージョン、テストケースのバージョン、テスト実行結果をリンクできる。
・テストケースと発生した障害をリンクできる。

これらの利点によって、どの障害がどのテストケースの実行を妨げているかというような情報を正確かつタイムリーに得ることによって、テスト実行や障害改修の優先順位を付けることができます。
もし、テスト管理ツールを使ったことがなければトライしてみることをお勧めします。

Test Managerはこれらのツールの中で、ユーザビリティの高さと、機能の充実のバランスが良いという感想を持っています。HPのQuality Centerは、非常にしっかりとしたツールで、カスタマイズ性も高く、組織のテストプロセスをツール上に実装するための、仕組みが備わっています。反面、初めての人が気軽に使うには、敷居が高いと感じるかもしれません。
Test Managerは、初めての人でも今回紹介している自習書で30分程度触ってみればとりあえず使ってみることができます。反面、Quality Centerのような豊富なカスタマイズ性は無いので、自組織に合わせた形で使いたいという場合は、Test Managerは不向きだと考えています。
有償ツールであるTest ManagerやQuality Centerには、テストケース、テスト実行結果の管理だけではなく、テスト実行時のエビデンスの自動収集という非常に便利な機能があります。現場によっては、このエビデンス収集に大変な時間を費やしているので、ツールの価格は安くないですが、十分に費用対効果を得ることができます。
特に、MSDN Premium以上を持たれている方で、まだTest Managerを利用したことがない方は、もったいないので是非活用してください。