Yasuo's Notebook

ソフトウェア開発の話題が中心の備忘録です。

Ultimate Agile Stories Iteration3見どころ紹介(その1)

UltimateAgileStoriesの第3弾であるIteration3がいよいよ8/11に東京ビッグサイトで行われる夏のコミックマーケットにて頒布されます。(東地区 R-20b)
頒布に先立って、今回の見どころを紹介していこうと思います。

アジャイル放談
今回も巻頭はアジャイル放談です。アジャイル実践者数人がアジャイルについて、好き放題に言い合うまさに「放談」です。今回のメンバーは、あきらさん、さかばさん、山根さん、川端さん、はらだきろうさん、miholovesqさん、UAS編集部からほそたに(や)、ほそたに(あ)(いずれも紙面表示名)。この記事は、夜にみんなで個室居酒屋に集まって3時間以上飲みながら好きなことを話し、録音からすべての会話を文字起こししてから編集しています。今回、特に濃い話になったのは自己組織化や学習についての話題でした。さかばさんがブログで触れてくださっています。[#Agile] 自己組織化あるいは自律的組織 #UAS3: ソフトウェアさかば
Copeの組織パタンにも関連する話もあって面白いです。

・Into the Watercourse Way:An Agile story James.O.Coplien
今回の目玉の一つであるCopeからの記事です。この記事は、ソフトウェアにおけるパタン、アジャイルの成り立ちから現在に至るまで中心にいるCopeが活動の中で日本、日本のエンジニアとどのようにかかわりあってきたかという歴史でもあります。
英語の記事ですので読むのに苦労はありますが、とても興味深い内容です。
また、UAS3にはAmazon.co.jp: 組織パターン (Object Oriented SELECTION): James O. Coplien, Neil B.Harrison, ジェームス・コプリエン, ニール・ハリソン, 和智 右桂: 本の翻訳の和智さんも記事を寄せていただいています。このタイミングで原書著者と翻訳者の方が同人誌で競演しているというのも見所の一つです。

・UAS恒例の実践者それそれのストーリー
UASは同人誌ということもあり、著者の方々が自分自身の体験をリアルに語ってくださる記事も多くあります。鈴木さんは、チームメンバーと生じた意見の相違~話し合い~チームとして結論を出すという実話をリアルに書いてくださいました。中村洋さんはスクラムマスタとして色々なチームと関わりあった体験を書いてくださっています。日本の現場におけるリアルな体験談も意外に文字で書かれることが少ないので貴重だと思います。西さんは個人としてアジャイル研修をやってきた記録、瀬宮さんは会社の仕事とは別に一人でアジャイルをやってみた体験と気づき、あまのりょーさんのXPの話は、XPJUGで長く知っている私は、昔の体験だけど今語られるべきことだと感じました。長沢さんは、マイクロソフトエバンジェリストとしてアジャイルに関わってきた「思い」を書いてくださいました。マイクロソフトさん(というか長沢さん)がコミュニティに深く関わってくださり、いつも心強く感じています。その活動の思いを書く場としてUASを選んでくださったことを嬉しく思いました。
小林さんは関西で長年、SEA関西の世話人をされている方で、私が尊敬しているエンジニアの一人です。大変守備範囲で広い方ですが私たちアジャイルコミュニティと小林さんの関わり、XPに対する小林さんの深い考察を読むことができます。

まだまだ沢山の記事があるので次エントリ以降で紹介していきます。
読みたくなった方は是非東京ビッグサイトまで起こしください。
それ以降は主にアジャイルコミュニティ主催のイベントでの頒布を調整中ですが現在のところ未定です。