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Yasuo's Notebook

ソフトウェア開発の話題が中心の備忘録です。

「手段」について

倉貫さんのブログの以下のエントリを読みました。今回はUltimate Agilist Tokyoのセッションについて書いてくださっています。

アジャイル導入の壁〜ボトムアップでアジャイルが導入できるのか? - Social Change!

その中で「アジャイルは手段であり、目的ではない」という言葉があります。これはよく言われることで、全くその通りだと思います。
なので目的を常に意識することが大事なのは言うまでもありませんが、たまには目的からは切り離して考えることも「手段」だからこそ大切だと思ってます。「手段」であるということは、複数の目的の手段にもなりえるということです。
自分の目的に完全に合った他人が考えた手段は普通は存在しないので、目的に合わせて自分自身の手段を考える必要があります。自分自身の目的にあった手段を考えるには、アジャイルのような漠然として大きな存在を手段として認識するのではなく、構成している様々なプラクティスが何にどのような作用をもたらすのか?
それらが組み合わさると何が起こるのかを深堀して考えます。このとき、なるべく目的から切り離して、純粋に前提条件、実施内容、発生する作用を考えるのが良いと思います。そうやって自分自身の目的に合った手段を考えた結果、それはアジャイルになるかもしれませんし、アジャイルの一部のプラクティスを他の方法とうまく組み合わせた形になるかもしれません。
また「アジャイルは手段であり、目的ではない」という言葉を、目的が重要で手段は重要ではないと受け取ってしまうのは危険です。手段そのものはとても重要で、良い手段を知っていたり身につけていないと目的を果たすことができません。手段となりうる技術を突き詰めていくことも重要なことだと思っています。目的が先か?手段が先か?というのも固定的ではないと思ってます。手段があるからこそ発生する目的もあります。異なる目的のために考えられた手段が、当初の目的では価値を生まなかったが、別の目的の手段としては価値が発揮されたというような話も沢山あると思います。今回このエントリを書いたのは、「目的ではなく、手段である」というのを改めて考えたときに、逆に「手段なのに固定的な目的に捉われすぎていることがないだろうか?」と感じたからです。「もっとうまくやるために何をするか?」を考えていきましょう。