Yasuo's Notebook

ソフトウェア開発の話題が中心の備忘録です。

JaSST '15 TokyoでUltimate Agile Storiesを頒布します!

1月も終わりに近づいてきましたが、今年、最初の投稿です。
今年もよろしくお願いします。
2/20(土)2/21(日)にJaSST'15 TokyoでUltimate Agile Storiesの頒布を行います。
Iteration4が中心ですが、Iteration2、3も若干頒布しますのでお求めの方は是非参加してください。
今年もテストについて興味深いセッションが数多く行なわれます。

Event
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'15 Tokyo

2014年ふりかえり

毎年恒例のふりかえりをしておきます。
今年は、30代最後の年でした。この休みが明けると40代になります。
ここでは、コミュニティ活動を中心に書きますが、それだけでも多くのことがあった一年でした。

1月
・「はじめてのTeam Foundation Server」(秀和システム)をTFSUGの仲間と一緒に執筆しました。TFSUGの活動が一つの形になりました。
・検コレで知り合った石川さんにFriendlyを紹介してもらったのもこの頃でした。Friendlyはその後、早々に現場に投入して今年前半で大きな成果を上げることができ、感謝しています。
・Regional Scrum Gathering Tokyo 2014に参加しました。井芹さん、きょんさん、太田さんと2013年からオンラインで一緒にアジャイルスティングの議論をしていて、この日はOpen Jamでその続きをしました。このメンバーで議論をするのがとても楽しいのでまた、時間作って再開したいです。

3月
・今年からシンポジウム委員をしているSQiPシンポジウムの投稿応援セミナーを大阪で開催しました。大阪で初めて開催でしたがこの参加者の中から赤羽根さん、石川さんが投稿していただき、見事採録されて9月の本会議で発表していただきました。来年も投稿応援セミナーをする計画ですので、興味のある方は是非お越しください。詳細は案内します。
・SEA関西でXtextのハンズオンがあり、細合晋太郎さんの前座で事例を話しました。いつも参加者として勉強させていただいているSEA関西で初めて前で話しました。
・JaSST '14 TokyoでUltimate Agile Storiesを頒布させていただきました。

4月
XP祭り関西で「わかりやすいアジャイル開発の教科書」の著者メンバーということで前川さん、西河さんと一緒にお話ししました。Q&A形式だったので参加者の皆さんと多くのコミュニケーションができて楽しかったです。
・AUGOsaka(Atlassian Users Groiup Osaka)の記念すべき第1回の開催をしました。来年は、何度か開催できるようにします。

5月~7月
・Ultimate Agile Stories Iteration4の編集追い込みとSQiPシンポジウムの準備に追われていました。

8月
・夏のコミックマーケットでUltimate Agile Stories Iteration4を頒布しました。Iteration4のあとがきで予告していますが、来年のIteration5がUltimate Agile Storiesの最終イテレーションになります。(少なくとも定期で発行するのは最後)あと少しですがご協力お願いします!
・@kdmsnrさんにSQiPシンポジウムの併設チュートリアルにレゴスクラムをお願いした縁で大阪でレゴスクラムを開催していただけることになり、そのお手伝いをしました。

9月
・シンポジウム実行委員として、SQiPシンポジウムに参加しました。多くの方にご来場いただきありがとうございました!当日は、委員としての役割と、企画セッションのパネル「レビューとテストは使い分けるべきか?」のモデレータ、クロージングパネルのパネリストを務めました。企画セッションのパネルでは、森崎さん、湯本さん、井芹さん、岩橋さんという強力なパネリストの皆さんのお蔭で議論が盛り上がりました。クロージングでは、堀さん、足立さんに大変お世話になりました。
XP祭りでUltimate Agile Storiesの頒布をさせていただきました。
・SEA関西で倉貫さんが著書の「「納品」をなくせばうまくいく」話される会があり、ディスカッションのメンバーとしてお話しさせていただきました。

10月
Microsoft MVP for Visual Studio ALMを再受賞しました。来年もTFSUGの活動を続けていけるように頑張ります。
Agile Tour Osaka2014を開催しました。今年で5回目になりました。今回は、懸田さんにパタンランゲージについてワークショップを、@Posauneさんにテスト自動化のアンチパタンについて話していただきました。また、@haradakiroさんによるパタン探しの街歩きという企画もあり、とても気づきのある場になりました。
・ASDoQ大会2014で「アジャイル開発とドキュメンテーション」についてお話ししました。ドキュメント品質について研究されている方々とアジャイル開発におけるドキュメンテーションの考え方について共有できたのが良かったです。個人的には、清水さんから「とても良かった」とお言葉をいただき嬉しかったです。

11月
・久しぶりに大阪でTFSUG勉強会を開催しました。私と@kkamegawaさんが話ました。Visual Studio Onlineのお話は私も勉強になりました。

12月
・SQiPシンポジウムで知り合いになった荻野さんと意見交換する場を持てました。テスト自動化の話や、その他レビューやテストについて色々とお話しすることができました。

ここに書ききれないことも多くありましたが、今年も多くの人に出会って、気づきの多い一年でした。来年は、40代になるということもありまた、気持ちを新たにして活動しきますので、皆様、引き続きよろしくお願いします。

テスト効率化のための自習書シリーズの紹介

Visual Studio 日本チームブログの以下のポストで「テスト効率化のための自習シリーズ」という資料が公開されています。

MSDN Blogs

第1回は「Microsoft Test manager 2012 を使用した手動テストの作成と実行」ということで、テストマネジメントツールであるTest Managerの使い方について解説されています。とてもコンパクトにまとまっているので、「Test Managerって何?」という方には、どんなツールか把握するのにとても有用です。

Test MangerはMSDN Premium以上で利用可能な製品で、テストケースの設計やテストの実行を管理するためのツールです。OSSだとTest Link、商用だとHPのQuality Centerという製品が同じテストマネジメントツールにあたります。
TestLink プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP
IT品質管理、テスト管理、Quality Center Enterprise | 日本HP

私はこの3つのツールを利用した経験がありますが、Excel等のファイルでテストケース、テスト実行結果を管理するのと比較すると、いずれのツールも以下の点で有効です。

・テストケースを複数人で共有し、共同で編集することができる。
・テストケース毎の変更履歴を残せる。
・テスト対象のソフトウェアのバージョン、テストケースのバージョン、テスト実行結果をリンクできる。
・テストケースと発生した障害をリンクできる。

これらの利点によって、どの障害がどのテストケースの実行を妨げているかというような情報を正確かつタイムリーに得ることによって、テスト実行や障害改修の優先順位を付けることができます。
もし、テスト管理ツールを使ったことがなければトライしてみることをお勧めします。

Test Managerはこれらのツールの中で、ユーザビリティの高さと、機能の充実のバランスが良いという感想を持っています。HPのQuality Centerは、非常にしっかりとしたツールで、カスタマイズ性も高く、組織のテストプロセスをツール上に実装するための、仕組みが備わっています。反面、初めての人が気軽に使うには、敷居が高いと感じるかもしれません。
Test Managerは、初めての人でも今回紹介している自習書で30分程度触ってみればとりあえず使ってみることができます。反面、Quality Centerのような豊富なカスタマイズ性は無いので、自組織に合わせた形で使いたいという場合は、Test Managerは不向きだと考えています。
有償ツールであるTest ManagerやQuality Centerには、テストケース、テスト実行結果の管理だけではなく、テスト実行時のエビデンスの自動収集という非常に便利な機能があります。現場によっては、このエビデンス収集に大変な時間を費やしているので、ツールの価格は安くないですが、十分に費用対効果を得ることができます。
特に、MSDN Premium以上を持たれている方で、まだTest Managerを利用したことがない方は、もったいないので是非活用してください。







TFSUGを11/20に久しぶりに大阪で開催します!

大阪で久しぶりのTFSUG勉強会を開催します。
今回は「Visual Studio Onlineを使ってみよう!」というテーマです。
Visual Studio Onlineは、Team Foundation Serverの機能をクラウドサービスとして提供しており、課題管理、バージョン管理、ビルド管理が連携し、Visual Studioからシームレスに利用できる環境を非常に手軽に利用することができます。今回の勉強会では、まずVSOが前提にしているアジャイル開発の事例として、私のところで1〜2年目のメンバー中心に行なっている開発の事例を紹介します。
その後、@kkamegawaさんが私のセッションの中で実践されているアジャイルプラクティスを取り上げて、「VSOでは、ここでこんな機能を使えます」という具合にデモを交えて紹介をしていただく予定です。他のツールを使っている方にも参考になると思いますので、是非、参加をお願いします。



11月20日 第23回 #TFSUG Visual Studio Onlineを使ってみよう! (大阪府)

Microsoft MVP for Visual Studio ALMを再受賞しました

10/1付けでMicrosoft MVP for Visual Studio ALMを昨年に続いて受賞しました。
昨年1年では、TECHNICAL MASTER はじめてのTeam Foundation Server|書籍情報|秀和システムの執筆に参加させていただくなどしました。
今年1年は、ALMに関する勉強会など何か関西で始めたいと思いますのでよろしくお願いします!

10/11(土)にAgileTourOsaka2014を開催します!

10/11(土)の12:00〜16:30にAgileTourOsaka2014を開催します。
AgileTourは世界中で10月〜12月にアジャイルのイベントを開催しようという世界規模の取り組みです。日本ではAgileTourOsakaが過去に4回開催されています。

今回のAgileTourOsakaはパタンについて取り上げます。
パタンとアジャイル開発の関わりは強く、

Amazon.co.jp: パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ): 江渡 浩一郎: 本

Amazon.co.jp: 組織パターン (Object Oriented SELECTION): James O. Coplien, Neil B.Harrison, ジェームス・コプリエン, ニール・ハリソン, 和智 右桂: 本

Amazon.co.jp: Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン: Mary Lynn Manns, Linda Rising, 川口 恭伸, 木村 卓央, 高江洲 睦, 高橋 一貴, 中込 大祐, 安井 力, 山口 鉄平, 角 征典: 本

など両者を結びつける書籍が刊行されています。

また、アジャイル以外では、設計におけるデザインパタンは有名ですが、ラーニング・パターン (Learning Patterns)プレゼンテーション・パターン (Presentation Patterns)のようなソフトウェア開発以外に適用できるようなものもあります。

以前から私は、関西でパタンの勉強会をやりたいと懸田さんに相談していたのですが、今回それを実現することができました。懸田さんにはワークショップをしていただきます。
その後、関西からのスピーカとして@Posauneさんにテスト自動化のパタンについてお話しいただきます。
このテスト自動化のパタンは、
6月28日 Asian Automation Alliance ~自動化を語り合おう!(2014/06/28)(兵庫県)で紹介されたものをベースにお話していただきますが、懸田さんのワークショップを体験した後のセッションということで、より理解が深まるのでは、と期待しています。

また、AgileTourOsaka2014と同日の午前中に、
10月11日 @haradakiroと行くパタン探しというイベントを企画しています。
こちらは、@haradakiroさんと一緒に伊丹市街をあるき街の中でパタンを探すという内容です。
AgileTourOsaka2014の最後のディスカッションの中で、見つけたパタンを紹介していただく計画にしています。

今回のAgileTourOsakaも面白い内容になっていますので、是非、参加をお願いします!

Ultimate Agile Stories Iteration4をコミックマーケット86(日曜日 東N-34b)で頒布します

今年もアジャイル同人誌Ultimate Agile Storiesの新刊のIteration4を8/17(日)に東京ビッグサイトで行なわれるコミックマーケット86にて頒布します。
場所は東地区N-34bです。
今年の記事は以下の通りです。

Iteration4執筆者・タイトル一覧

今年も素晴らしい記事を皆さんからいただき、究極のアジャイル同人誌の名に恥じない本になったと思っています。
当日はソフトウェアテストの同人誌さーくるWACATEなどソフトウェア開発に関係する同人誌が本誌以外にも複数頒布されますので、この機会に是非、コミックマーケット86に足を運んでいただければ幸いです。